当然、スポーツをやっていると
負けたり勝ったり、また成長個人差から、
勝ってたはずの選手に後にぬかれたり
また抜き返したり、というような事がおきてきます。
将来的な目的を果たすために、恥辱や苦労を耐えて越えていく事
のたとえとして、韓信の股くぐりで知られる
韓信匍匐ということばがあります。
以前、SKBでもバスケットボールのような試合になって、
後の大会で、快進撃の成績活躍をしてくれた事があります。
結果からストーリーを描いていくというのは、コーチングの
腕のみせどころになります。
試合後に、選手と共有してスイッチを入れていくのです。
じつは・・・、
先に失敗させて、追い越せ、追い抜くというのが
本当は最強、強いのです。
詳細は別途にしますが、戦略があります。
将来の大きな目標を達成させるためには、結果を
誠実にとらえ、目先の小さな屈辱を越えて
目的を達成していく
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埼玉川越ボーイズのコーチングでも使う
韓信匍匐は、古典の『史記』を出典としています。
韓信は人の名、あの劉邦に
「戦えば必ず勝ち、攻めれば必ず城を取る、わしは韓信には及ばない」
と言わしめたほどの人物でした。
その韓信、街の中で通りすがりの若者に
「お前は大きな刀剣を持っているが、臆病で怖いからだろう」
たくさんの町の人たちが、見守るなかで、挑発されます。
「それを使えるなら、俺を刺してみろ。」
「みせかけだろ・・・・」黙っている韓信に
「出来ないんなら、俺の股の下をくぐれ」
と、言いがかりをつけます。
韓信はその若者をジッと見てから、
だまったまま・・・、
【腹這いになって、その股の下をくぐった】のです。
町中の人は、韓信を臆病ものとして、嘲ったのです。
それを伝え聞いただけの人も、臆病ものとして罵りました。
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それから月日が流れ、後に韓信は楚王となります。
漢の劉邦に仕え、王朝を建国するにあたり
大きな功績を上げ、名将として三傑と称されるまでになるのです。
自分を侮辱した、かっての若者を召し出して
なんと中尉に任じ、その席で、
「この男は壮士である。かって君が私を侮辱した時、彼を殺せなかったわけではない。
私には志があり、耐え忍んで今日の成功があるのだ」と言ったといいます。
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現代でも、話したことがないのに、その人を中傷や批判する人がいます。
◆韓信匍匐の心意気。
その人が持つ、大鵬の志。
大切なチャンスを逃しているのかもしれませんね。