親子で楽しめる「スポーツチャンバラ」
子どもの頃、新聞紙を丸めてチャンバラごっこをした記憶はないでしょうか?
最近の子は、ライトサーベルや百均でも柔らかい剣が
売っていて、決闘ごっこをしているようですが
友人や兄弟、親子でやるチャンバラごっこは、何てことない棒の振り回しですが
非常に楽しかったです。
子どもなりのストレス解消になっていたり、コミュニケーションツールとして
一役買っていたのでしょうね。
そんなチャンバラごっこが近年「スポーツチャンバラ」として人気を集めています。
スポーツチャンバラは1971年、田邊哲人氏によって日本で生まれた競技です。
エアーソフト剣という武器とアクリル製の面という防具によって安全性を確保し、
1人対1人で行う「対戦」から、1人対多人数、多人数対多人数といった多人数対戦の「乱戦」、
より人数を増やして30人対30人や50人対50人の「合戦」といった対戦方式で戦います。
力の差や体格に差のある場合(子供対大人など)は得物(武器のことを得物といっている)の
長さを変えて対戦するそうです。例えば、小太刀(60cm)対長剣(100cm)などと
ハンディをつければその差が克服できるので、
世界チャンピオンを相手にしても長剣を持った子供3~4人でかかれば、
子供たちのほうが勝つこともあるそうです。
「引っ込み思案の子供や、いじめられっ子も合戦や乱戦の仲間に入って体育館や運動場、
野山を力一杯駆けめぐれば、日頃のストレスや運動不足も一挙に解消することができるであろうし、
言葉の通じない外国の人達ともこの一本のエアーソフト剣で友達になることができる。」と、
田邊氏は子どもたちの精神面と体力面の両方に効果があると話します。
また、同氏は、「とにもかくにも我々は”世界人を理解する、世界人に理解される”ということを
テーマに、『それには1人でも多くの世界の人たちと対話すること』として
、それを実践している。
そしてお互いに正々堂々と力一杯戦うことで、その流れる汗の中に共通の言葉はなくとも
“心の対話”はできていると思っている。」と語っています。
一緒に楽しく汗をかくということに、それだけで一体感や絆が生まれる感覚を持った
経験を皆さんお持ちだと思います。子どもとそんな時間を共有したいなと思いつつも、
体力に自信がなくなってきたという親御さんもいらっしゃいますよね。
本格的なスポーツをお子さんとするのは難しいかもしれませんが、
スポーツチャンバラならいかがでしょうか。
何か特別な技術がいるわけでもなく、ルールも単純で小さなお子さんにもできる
スポーツチャンバラは、現在、各地で体験教室が開催されています。
教室がお近くにない場合にも、親御さんも童心に返って公園や庭で思いっきり新聞棒や
スポンジ棒を振り回して見てください。
心のリフレッシュと心の対話でお子さんとの距離がグッと近づくきっかけになると思います。