◆世界NO1コーチへ

スポーツの秋ですね!さまざまな方がスポーツを楽しまれている
風景に出会うことができます。

中でも自然に足が止まってしまうのがチビッ子達のスポーツです。
大人顔負けのテクニックを見せてくれる子もいれば、
子など、いろいろな個性がぶつかり、大人の試合とはまた少し違う楽しみ方があります。

ずっと観ていると、ときには大爆笑、ときには感動シーンを見せてくれたりして、
子供たちの試合とはいえ、やっぱりスポーツっていいなぁ!って思ってしまいます。

「週末コーチ」をしているので、子供達にとって、あるべきコーチとは何だろう?
と良く自問します。コーチ(coach)の語源は「御者(馬車の前に座り、操舵する人)」
です。
(高級海外ブランドの「COACH」も同じ意味で、ロゴには馬車と御者のイラストがあります。)

御者が対象者を現地点から目標の地点に導いて運ぶように、チビッ子たちが
「何かができない状態」であるとき、「できる状態」に導くことがコーチの
果たすべき役割だと思います。

外野フライが捕れない、アウトサイドが蹴れない、など百人の子供がいたら百通りの
「できない」があります。コーチは「できる状態」
にするための手法をいくつか知っています。

反復する、ゆっくりやる、距離を短くする、フォームをチェックする、
など優れたコーチは「引き出し」をたくさん持っています。

では、「引き出し」を最も多く持っているコーチが最も優秀なのでしょうか?
答えは「NO」です。

優秀なコーチは「最初と最後」が違います。

フォアハンドはものすごく威力があるけど、ロブ(相手を後退させる山なりの球)
とバックハンドが苦手なJrテニスプレーヤーがいるとします。優秀なコーチは練習前に
「今日はバックを力強く打てるようにチャレンジしよう!」と今日のテーマを意識させます。

引き出しからネタを出しまくって、チャレンジした練習の後、
優秀なコーチは「GOOD、BAD、NEXT」に沿ってフィードバックを行います。
「バックもフォアと同じくらい良くなったね!でもロブはミスしちゃったから、
来週はかっこいいロブに挑戦だね!」毎回こんな風に「今日の成長」
を意識して努力できたら、その子供は間違いなく伸びますよね!

優秀なコーチにも弱点があります。教える子供が大勢いると、
練習前後の声掛けをする時間が足りなくなるのだそうです。

何とかして練習前か練習後のどちらかに声掛けするのが精一杯なのだそうです。
私が知る、その優秀コーチさんいわく、「もっと凄いコーチがいる」といいます。

「?」と思い、誰ですか、と尋ねると、件の優秀コーチはすがすがしい表情で
「ママさん達ですよ!」とのこと。

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