2017年夏の甲子園で優勝した花咲徳栄のトレーニング法とは
2017年の夏の甲子園で埼玉県勢初の優勝を手にした花咲徳栄高校。
甲子園で勝ちに行くため、さまざまな独自のトレーニングを行っています。
どんな練習でチームを強化していったのか、詳しくみていきましょう!
ボールが使えない時は体幹の強化
埼玉県加須市に位置する花咲徳栄は降雪地域ではないものの、
他のチームと同様に雨天時はグランドが使えない日もあります。
そういった時に重点的に行っているのが体幹トレーニング。
花咲徳栄では監督とは別に専属のトレーナーがついています。
トレーナーは選手を飽きさせないため、練習で独自の方法をいくつも採用しています。
その一つが砂場で行う「アトム」と呼ばれるトレーニング。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=eGLsyV16Azc
2人1組となり、1人が相手の腰に足を巻き付け、腹筋の力だけでその状態を保ちます。
そして支えている方は30メートルほどの砂場を歩きます。
歩く方は体幹の強さ、水平に体を保っている方は足腰と背筋の強さが身につきます。
他にも、手押しぐるまは真直ぐ前に進むのではなく、
横に進み、腕の力だけでなく股関節の強化にもつなげています。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=yWP1igLhB5I
個々の能力に合ったトレーニング
花咲徳栄高校では個々の能力に合わせたトレーニング法も採用しています。
その1つが鉄の棒を使ったトレーニング。
鉄の棒は中が空洞になっていて、そこに砂を入れられるような作りになっています。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=iRoyVz8FHso
これにより重さを自由に変えることができるため、
選手それぞれの能力に合わせ、負荷をかけることができます。
この鉄の棒を上下に持ち上げたり、左右に動かすことで
股関節の強化やハムストリングの強化につなげています。
また、練習中は選手が加圧ベルトをつけてトレーニングをしています。
加圧ベルトを着けた状態だと乳酸がたまりやすく、
疲労がたまると思われがちです。
しかし、加圧と加圧を繰り返すことで疲労回復速度がアップするということです。
それにより怪我のしにくい体づくりと体幹作りが可能になっています。
花咲徳栄は甲子園出場は過去何回かありますが、上位進出はなかなかできませんでした。
そこで選手の力強さを手に入れるにはどうすればよいかということで
トレーニング法を改め、選手の強化に力を注ぎました。
まとめ
以上、花咲徳栄高校のトレーニングについて紹介しました。
他にも打線強化に役立ったといわれるハンマートレーニングなど、
さまざまな独自練習を行っています。
必ずしも野球のトレーニングだけでなく、体幹や股関節を鍛える
トレーニングを取り入れることで、結果的に野球の能力
もアップさせられるということですね。