◆キャリブレーション

野球のピッチャーとして技術を磨く段階において、
当時の監督より、こんなテーマをもらいました。

打者をみて感じて⇒【初球に、見逃しのストライクをとれ】。

試合中、一人一人の打席に入ってくる打者を観察し、
狙い球を見抜いて、
逆のコース・球種で、見逃しのストライクを取りにいく。

例え、ボールに力があってストライクでも、
打者にバットを振られては
ファールになってしまいます(見逃しでない)。

ある期間こうしてピッチング(試合)を行ったお陰で
勝負をしていても、
熱くなりすぎずに打者を、観る事が出来るようになりました。

エンジニアになって、
HONDAで学んだ中に、技術者は、
【見るでなく】⇒【観る事が出来る】ようになりなさいと指導されます。
それには日々のトラブルを傍観者でなく、当事者として捉え、
目の前で実際に苦労した、経験の数を増やせといわれます。

車のデザイン完成車を、光を当てるだけで、ミクロンの歪みを見つけだし
的確な工程改善が出来るようになり。
設計組み図の段階で、応力集中、繰り返し疲労を回避して
安全に考慮することが出来るのです。

話しが脱線しました・・・
NLPでは、キャリブレーションといわれるものがあります。
相手の心理状態を言語以外、サインで認識する心理学テクニックを指します。

コミニケーションの中で、
非言語的な微妙な反応、変化から、心の状態を読み取るのです。

例えば、何か心配ごとや、試合前の緊張状態にある場合、
口では「大丈夫」と言っていても、
声のトーンや、顔表情、様子から相手の心理状態が見て取れる事があると思いま
す。
(例)緊張してませんよと・・・!緊張している。

キャリブレーション能力を高めるためには、相手の顔の状態、
呼吸の深さ・浅さ・スピード、顔の色、目の動き、体のリズム、
声のトーンなどに気づき、そして全体的に感じとれるようになる事で、
使いこなせるレベルになるようです。
(目が・・・、動きが・・と言っている段階では、まだ不自然なのですね)

NLP のみならず、カウンセリング、コーチング、セラピーなど
非言語コミニケーションは、
日常のコミュニケーションでも非常に有効に使えるのです。

 

 

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