経営学における古くて新しい課題の一つが、 組織のメンバーをひとつにまとめ、
力を発揮させていく事です。
もともと、組織やチームは、一人ではできないことを、
複数の人達の力によって、成し遂げるために生まれたものです。
1990年代後半、来日した時、幸運にも、講演会にて
直接お会いした事がある、経営学者のピーター・ドラッカー氏、
自らも工場の生産ラインで、仕事をした事があると語っていました。
その経験もあってか、 資本主義の限界を語りながらも、
知識労働者:ナレッジ・ワーカーが台頭し、彼らが枠にとらわれることなく
自由自在に、新しい価値を生み出すという未来を予言していました。
今は、3Dプリンター技術、VR・AR・MR現実拡張、IOT技術で
空間や時間枠に、とらわれる事のない働く時代を生きていますが、
ソニーのフォークマンや、ホンダのシビックなどが、市場導入される前、
1971年に発表した論文で、すでに日本的経営に注目した一人でした
講演で直接、話しを聞い時は、すでに大量生産~従来の
管理手法、方向転換の必要性、頭打ちを語っていました。
とうぜん、当時は理解できませんでしたが・・・、
世代の天才思考に、今ふりかえて、鳥肌がたつのです。
ジャパン・イズ・ナンバーワン、世界で
モノづくりが、日本の強みですと言い始めた1990年時~、
右にならえ時間給、大量生産、過剰な現場主義、 多種多様な需要に、
振りまわされ、失われた20年、空回りする事になるのです。
ドラッカー自身、ナチズムの台頭に危機を発していた若き20代の頃から、
リーダーの社会的役割を問い続けてきました。
つまり、社会の安寧・幸せは、リーダーの品格や力量に大きく
左右されると考えていたのです。
●パーパス・エンジニアリング(目的工学)、
・・・心理学には、メタ認知という考え方があり 、
●コーチングには、メタ・クエスチョンという手法があります。
・・・何のために?
アメリカの心理学者:ジョン・H・フラベルが、
1970年代に定義し 広めた、メタ認知は、脳の前頭連合野の働きによって、
向上したり、低下したりするといわれています。
レンガ積みの話しは有名ですが、
目的がわかっていると 、メンバーのモチベーションも上がるとともに
意思決定や、発想の柔軟性、価値に根差した、問題解決、
従来の・KPT・PDCA~最新PLM~TKI改善思考ツール
脳科学的アプローチなど、思考プログラムを使って
イノベーション行動を、生みやすくなるようです。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズやGoogle企業のように
イノベーションを成功させてきた、チームであれ個であれ、
一人ひとり自分自身へのリーダーシップが求められる時代、
これらはビジネスの世界だけでなく、コーチングや勝負の世界
スポーツチームのマネージメントや、プロモーチョン活動にも
エンジニア的アプローチは、大切な力になるようです。