◆内発的報酬と外発的報酬

オリンピック選手やアスリートがインタビューで言う言葉の中で、
金メダルをとってから、または優勝してから
競技そのものが楽しめなくなったと言う選手がいます。

バーンアウト(燃え尽き)だけでは言いあらわせない精神状態があります。
それまで人の評価や、そうかといってお金などの報酬に期待する事なく
あれだけ熱心に集中できて、競技や仕事に取り組んでいたのに・・・・。

じつはこれは、本人に自覚あるなしに関係なく、外発的報酬を、
無意識に受け取っているからなのです。

また身近な、精神状態としては、子供たちをコーチングしていても、
真夏の暑い練習の前や、負けた試合の後には、
気持ちや視点、視野を切り替えてあげる事が大切になります。

体は、心と直結しているので、テンションが下がったままで
活動や練習を行うと、成長効率は下がり、
怪我のリスクもたかまります。

ましてや子供には、お金や出世の話しでは普通は動きません。
●●を買ってあげるから、と

効力を発揮するのは、小学校低学年までです。
高額おもちゃは、もう少し先送りができますが、、、

昭和の時代は、寿命を犠牲にして、恫喝と恐怖と根性でやりぬいたのです。
機械化やIT化、アバターを使って会話する時代、ハードの進化に

ソフト面(感情・心・思考)の進化が、おいていかれた今、
まず指導者は、ここでの動機づけが腕のみせどころになります。

ホメる・おだてるでは・・・選手の未来をつぶす事になるかもしれません。
アドラー心理学では、褒めてはいけないと言われるくらいです。
では、どうする・どうする?

・・・・・・・・・・・
ここで登場するのが、外発的動機と内発的動機という事です。
モチベーション革命、モチベーション3.0
ビジネス書籍が、ベストセラーになっている時代

実績や結果、成長を左右すると言われる、モチベーション
コントロールの重要性が個やチームには大切になるのです。

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アメリカの心理学者、デシの動機づけ論というのがあります。
彼に研究によると、人は金銭などの外部の報酬によって
促される「外発的動機づけ」より、

その人の内側から行動が促される「内発的動機づけ」の方が
高いパフォーマンスと、成長持続性を生み出すといわれます。

またその先には、やり抜く力 GRIT(グリット)の研究も参考になります。
別途記載しているのでここでは省きますが、

動機づけの方法や、どう言葉がけするかは、
成長差となってあらわれてくる、大切な領域なのです。

内発的動機を外発的動機に変えてしまう
◆アンダーマイニング効果というのがあります。

アンダーマイニング効果は、内発的動機=自分の好奇心など内面から
湧き出た動機に、
お金、称賛、名誉などの安易な、外部報酬を与える、受け取ると
内発的動機が、外発的動機に変わってしまう事象です。

これは大変怖い現象だと思うのです。
普通は、本人だけでは気づけないものです
・・・時に、善意の裏に隠れていますので、

期待に応えたいというのも典型で、
期待は相手が勝手にかけてきた呪縛なのです・・・

ただ動けて練習できているなら問題ないように見えますが
外発的動機に変更後は、時間に比例して
モチベーションが著しく下がっていくのです。

アンダーマイニングでやる気が下がる
先ほども説明しましたが

外発的動機は、単純で即効性があるが短期的効果。
内発的動機、複雑だが長期的な効果がある。

内発的報酬だけで脳が興奮しモチベーションが湧く
2015年にデニング大学がMRIを使って脳を調べた研究でも、
内発的報酬や動機は、報酬なしで脳が興奮し、
線条体も反応する事がわかっています。

興味や好奇心を持っている作業を目の前にするだけで、
やる気を感じ集中力をコントロールする 
前頭前野外側部が活性化するのです。

ではどうする?・どうする?
リアルの現場の空気や対象者を取り巻く環境を理解するのが重要ですが
コーチ監督が目的・人生ゴールを思い出させてあげる事です。

第三者の存在や、外部コンサルやコーチなどから視点を変えてもらう
のです、チャンクスライド・アップ他の技術があります。

当然、オフなどに自覚できていると、充実したトレーニングができます。
むかしはそんな選手は稀でしたが、今の時代は小学生でも自覚している子もいます。

身近なコーチや、親が勉強しているのかもしれません。
年代ごとに少しづつ変わったきてもいいのです、
言葉にしておく事が重要なのですね。


【まとめ】

長期的な幸福は自分で作り出す方が長続きしやすい
(内発・外発)的報酬によって脳が反応する領域が違う
報酬や動機は環境によって、入れ替わってしまうこともある

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