◆内観法

内観療法とは、本来日本で開発された
自己探求法のことです。

1937年に吉本伊信氏、現在の内観法の基礎となる
身調べの普及を開始したのがはじまりとされます。

この吉本伊信氏の内観法を
医療、臨床心理的目的のために応用する心理療法、
精神療法で、1960年代から医療現場に導入
されるようになりました。

森田療法などと併用されることもあったりする
この療法は、東洋人・日本人には馴染みやすいようです。

不登校の少年少女、学校での問題ある子供から、
親子・夫婦間などの家族間の問題に効果が見られるとされます。

また、薬物依存や、アルコール依存、摂食障害、心身症、
など広範囲の精神疾患に対する効果が報告されているのです。

自分自身と向き合う、
コミニケーションを必要とするこの療法は、
受け入れやすい反面、しっかりした自我状態が必要とする療法です。

それゆえ、場合によっては本人だけでなく、
家族の協力、家族に内観してもらうことにより、
病状の好転が見られるという報告もなされているのです。

内観(3項目)が確立したのは1968年。
これは父母兄弟・友人先輩・恩師他
身近な人に対して、下記の3項目を観ていくのです。

・していただいたこと
・して返したこと
・迷惑をかけたこと

という3つの観点で、過去その人とのかかわり、
具体的なエピソードの中で、感情など主観を越えて
事実から⇒自分自身をみつめていくのです。

集中内観と、日常内観といわれるものがあり、

わたし自身のときも、
数週間、集中内観にかけたように記憶しています。

底なし沼のように、大丈夫??というくらい時間をかけましたが、
体験は人によって違うように、
自分の過去体験でも意味合いを変化させていく事で、

あきらかに目の前の、事象に対して
自分の反応が変化します。

日常的に、自分を客観的に観ることは難しいものです。
セルフトークを自覚したり、
インナーセルフ・インナーチャイルドと、
向き合う方法も最近はありますが・・・

いい悪いでなく、あえて観ない・感じなくしている、
または事実を自分にとって都合よく、捉えたりする脳の働きもあります。
なので・・・そのこと事態、自覚できないのです。

白隠禅師いはく、
大悟徹底七度八度、小悟徹底枚挙に暇なし

やはり理想は、定期的に(朝や夜に)
自分と向き合う時間、振り返る時間をもつのがいいようです。

 

 

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