◆感覚順応

自動車工場の製造ライン、F1レースのピット内
タイヤ交換のチームプレイ、始めはやりづらいと感じていた作業も
人は慣れてくると、もの凄いスピードで組み付ける事が出来ます。

担当の組み付け工程、ボルトの数も
締め付け工程によって違う本数を、手のひらの感覚だけで、
5本なら5本、8本なら8本を目で見ずに、取り出すのです。

また、バンパー形状の金型。
何ミクロンの微妙なデフォーム・ライン(ゆがみ)も、
見えなかった形状が、軽く照明を当てるだけで
デフォームを見つけ出す事が、出来るようになります。

人は、同じ刺激(作業)が長時間持続すると、
その刺激に対する感受性が次第に感覚の順応に伴って、
刺激閾が次第に上昇し(やりづらい他)感覚の大きさは減少するのです。

心理学用語には、感覚順応という言葉があります。

これは、明るい場所から暗い場所へ入ると、初めは何も見えなかったのが、
時間が経つにつれてだんだん見えてくる
などの現象のことです。

 

 

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