カウンセリングを実践する段階になると、
話す前段階から、意識をはらう事が出来るようになります。
クライアントが座った位置にたいして、
どこの席に座るか・・・?
から始まり光入る角度や、窓の位置、出口など、
いろいろなストレスからの配慮をしていくのです。
これは、
通常の対面ビジネスはもちろんの事
会議や、ミーティングにも応用していく事ができます。
●心理学のなかに、スティンザー効果というものがります。
アメリカの心理学者・スティンザーは小集団活動
その生態を研究した結果、三つの効果を報告しているのです。
①会議で、以前論議を戦わせた相手がいる時は、その人の正面にすわる傾向がある。
②あるメンバーの発言が終わった時、次に発言するのは、
その意見の賛成者の場合よりも反対者である場合が多い。
③議長のリーダーシップが弱い場合は、会議の参加者は正面にいる人と話したがる。
逆にリーダーシップが強い場合は隣の人と話したがる傾向がある。
これを、いかに活用するか・・・
例えば会議やミーティングにて、このとき席がいくつも空いているのに、
正面に座る人がいたら、
あなたの意見に対し、反論してくる可能性が高いです、
あらかじめ会議を進めながらも、配慮しておくようにします。
また、あなたの意見と同じ意見または、発展的な意見が出されたら、
他人に発言をされる前に、発展的意見を述べて
意見を待つのことで、場をリードしていく。
否定的、退廃的な意見が出てしまってから
場と方向性、再び盛り上げるのは、かなりの労力がかかる。
そして、自身が会議を主催する立場なら、
ブレーンストーミングの状況から推進の強弱を判断できます。
スティンザー効果の応用は、会議やミーティング、
その場を導くファシリテーターとしてのファシリテーション技術を高めてくれるのです。