中学野球は硬式と軟式どちらが良い?プロになるなら?
近年少子化に伴い、軟式野球部に所属している子供の数が減ってきているといわれています。
一方で、増えているのが硬式の中学生野球チーム。
シニアやボーイズといった言葉は野球に興味がある人なら聞いたことがあるでしょう。
中学生で野球をやるなら、軟式と硬式どちらが良いのか検証していきます!
プロの出身者内訳
まずはプロ野球選手で硬式出身者が多いのか、軟式出身者が多いのか見てみましょう。
下記は2015年プレミア12侍ジャパンの中学時代の出身別内訳です。
硬式出身:15人
軟式出身:13人
このようにほとんど大差なし。
この数字から見ると別にどちらで野球をやろうが、変わらそうですね。
しかし、データをさらに掘り下げてみると興味深い数字が出てきました。
それは投手と野手の違い。
【投手の場合】
硬式出身:4人
軟式出身:9人
【野手の場合】
硬式出身:11人
軟式出身:4人
投手は軟式出身者が多いですが、野手は硬式出身者が圧倒しています。
シニアやボーイズの人気が出ている中、今でも尚、投手で軟式出身者が多いのはなぜでしょうか。
体への負担を考慮
投手で軟式出身者が多い理由の一つとして、「ボールの重さによる体への負荷」が挙げられます。
中学生はまだまだ体が成長している段階。
その段階で重い硬球を使って投げ込みを行うと、肩や肘に故障をきたしてしまう可能性があります。
そして投球後の捕球体制でまだまだ未熟な部分があります。
そういったときにピッチャー返しの打球を受けてしまっては、後遺症が残るほどの大怪我につながりかねません。
安全面を考慮して、有望なピッチャーでもあえて軟式を選ぶ選手が多いと言われています。
野手が硬式を選ぶ理由は
一方、プロ野球選手になるような有望野手はほとんど硬式を選んでいます。
その背景には、「指導力」が挙げられます。
例えば、中学の部活で軟式野球をやる場合、野球経験があった先生が顧問となるケースがあります。
しかし、その先生がどれぐらいのレベルなのかは学校によってかなり差があります。
しかもその先生が毎日しっかりと指導できるほどの環境が整っている中学校は、ごく僅かでしょう。
一方、硬式のシニアやボーイズであれば、優秀な指導者が数名在籍しています。
優秀な指導を毎日受けられるとなれば、優秀な選手がそこに集まります。
そして切磋琢磨して、能力を伸ばしていける環境が整っています。
もし自分の子供の野球能力を伸ばしたいという場合は、ポジションによって
軟式か硬式かを選んでみても良いかもしれませんね。